Lv5 チキンラーメ、ん? わたしの推しは原貫太でっす

年の瀬

 

何故か、無性にチキンラーメンを食べたくなった俺は

年越しそばの代わりに、年越しチキンラーメンを食べる事にした・・・

 

Lv5 [チキンラーメ、ん? わたしの推しは原貫太でっす]

 

君は知っているかい?

この世界には飢餓に苦しんでいる人達が

アフリカ、北中米、アジアなどの赤道付近を中心とした地域で

約8億1500万人以上いるという事を

このままだと、いずれ20億人にまで増えてしまうと考えられている

 

彼らは、一日一食さえ保証のない暮らしを強いられながら

出口の見えない暗闇を彷徨っている事だろう

世界はどんどん良くなっていると感じていた俺は

最近になって、それが先進国に住む人達の思い込みだと気付いたんだ

 

学校、電気、衣服、そして食事

当たり前だと思っていた物を、必死で求めている人達がいる

SDGs目標2では、「NO HUNGER」

「2030年までに飢餓をゼロにする事」が掲げられているが

食料問題に関しては、今後世界全体の問題にもなりうる中で

ゴールまで辿り着く事は本当に出来るのだろうか・・・

 

先程の件で、年越しチキンラーメンを食べる事になった俺は

ふと、パッケージに記載されている

「WFP国連世界食糧計画」という文字が目に止まった

 

俺は昔、ドラえもんの映画や、最近だと原貫太さんの動画を見ていて

環境問題や海外支援に興味があったからだ

 

こういった商品は「チャリティー商品」といわれるもので

売り上げの一部が寄付される仕組みになっている

 

この日清食品が販売するチキンラーメンの場合、売り上げの内

一食0.2円が寄付され年間で3000万円分チキンラーメン

学校給食として提供される事になっている

 

日本にいると、あまり実感が湧かない赤道直下の遠い国

そこにはどんな世界が広がっているのだろうか

俺はアフリカの歴史などを、一部ではあるが調べてみる事にした

 

「遠きアフリカ」

 

アフリカは全体として貧しい国が多い

その理由として、まず奴隷貿易という歴史が挙げられる

アフリカでは15世紀から19世紀半ばにかけて

主に男性や子供が、農業要員としてアメリカなどに連れていかれた

 

オーダーを出していたのはヨーロッパ、アメリカの農業経営者などで

実際に行っていたのは、大金目当ての船乗りや奴隷商人、現地の部族だった

奴隷にされた彼らは、船底に敷き詰められ大西洋をオールで漕がされた

結果として、500年間で総勢1250万人が奴隷として商売に利用され

200万人は、長い船旅でアメリカに辿り着く前に犠牲になったという

 

しかし、暗黒の時代に光が差し込む

1771年、ロンドンの裁判で一人の男が勝ち

奴隷から解放された事をきっかけに、ヨーロッパの世論が動き出した

イギリス、デンマークと順に奴隷制度が緩和、廃止されていき

ついに1815年ウィーン条約で「奴隷売買の国際的禁止」が明記される事になった

そして1860年、隆盛を極めた奴隷制度は名目上終わりを告げた

 

またアフリカに貧しい国が多い理由として

18世紀後半から20世紀半ばまで、植民地化されていた事も挙げられる

産業革命の為の資源を採掘する為、欧米はアフリカを占領下にしておきたかった

 

しかし20世紀初頭、同じく植民地化に対しても疑問の声が高まった

アフリカ人を尊重しようというパン・アフリカ主義が始まり

第2次世界大戦後の財政の悪化によって、欧米は植民地を維持出来なくなり

多くのアフリカの国々が独立出来るようになっていった・・・

 

こうした歴史の根底には、黒人差別が潜んでいたのだと思う

しかしそれは終わった、世界は過ちに気付いた

いつの時代にも、心ある人間がいる事を忘れてはいけない

最後の最後で何かを動かすのは、きっと人の心なのだろう

 

500年もの間、労働力を奪われ、自治権を持たせて貰えなかったアフリカは

現在でも、国としての土台が成熟していないというハンデを抱えている

 

具体的には

民主主義が根付かず、国民が政治への影響力を持つ事が出来ていない

雇用を必要としない機械による資源採掘は、一部の富裕層しか生まない

その他の国内産業に力を入れなくても良い為、雇用機会が少ない

カカオなどの農業は、自然被害を受けやすく安定しない

他国から国を守る為に、軍備に力を入れざるを得ないなど・・・

 

中でも気になるのは、「豊富さの逆説」とも言われている

豊かな資源を自分達の利益に出来ていない事だろう

政府は利益の権利を外国政府、企業にに委ねてしまっている

 

この世とは思えない程の美しい森や川、世界遺産レアメタル、ダイヤモンド

資源の豊富な世界に身を置きながらも

彼らが見ている世界は、永遠に続く荒野なのかもしれない

 

俺に出来る事は何だろう・・・

やっぱり、アレしか・・・チキ、ん?

 

「WFP国連世界食糧計画

 

ケニアのマラソン選手で「ポールテルガト」という人がいる

ミラノとベルリンマラソンで世界記録を二回も作った

ケニア長距離界の父と呼ばれている人だ

彼は子供の頃、WFPが支援する学校給食を食べて育った

学校までの長い道のりを毎日走って、そして強くなっていったという

 

WFPの学校給食支援では、1回5000円の寄付で

子供1人、1年分の学校給食を支援する事が出来る

 

人が誰かを助けたいという気持ち

それは、今まで助けてくれた人達の想い

いつか支援を受けた現地の人達が、どこかで誰かを救うのだろう

想いは循環していく・・・

 

晦日

予定通り、俺は年越しチキンラーメ、ん?を食べた・・・

 

END

 

※アフリカの現状について「国際協力師」原貫太さんの動画、ブログなどを

参考にさせて頂きました。その為、内容が重なる部分も多々あると思います。

しかし、気持ちの部分に関しては自分の意見を書いたつもりです。

また今回の記事は、はてなブログのお題「わたしの推しスター」という事で

この謎タイトルになりました(笑)