珈琲を飲んでいないと「うつらうつら」してしまうことが良くあるけれど
昼寝をしたくなるような眠気は、むしろ心地良いものだとも思えてくる
眠いということは、本当は素晴らしいことなのではないだろうか……
[Lv22 珈琲と緑茶―butterfly effect―]
珈琲を飲むとカフェインにより脳が覚醒し、眠気を覚ますことができる
またドーパミンは活力や、運動能力に影響を与えることでも知られている
言うなれば珈琲は、静と動でいう「動」だ
そう、一般的にはいつも、良いことのように言われている
正確には「良い部分」にだけ焦点を当てていると言えるだろう
しかし脳の興奮は、同時に左脳的思考(理屈的)を促し
優しさや冷静さ、深い眠りからは遠ざかることを意味している
一方で緑茶の場合、カフェインは入っているものの、量は珈琲の約三分の一
深い睡眠をとることができるため、程よく眠気を改善することができる
さらに、根に含まれるテアニンというアミノ酸には
緊張•不安•疲労(ベータ波状態)を緩和させ
脳をリラックス(アルファ波状態)へと導く効果があるという
緑茶はまさに、静と動でいう「静」だ
前に進むことばかりが、求められてこなかったか
人と比べて優れていれば勝ちで、劣っていれば負けなんて思ってこなかったか
弱い人に勝っても勝ちじゃない、強い人に負けても負けじゃない
そういう本当のことは、かつて誰も教えてくれはしなかった
しかし緑茶を飲むようになって気づいたんだ、じっくりと自分を見つめて
昔からあるものを、本当に大切なものを守り続けていく
そんな「静」の生き方こそが、これからの社会には必要だということに
「珈琲を飲むか、緑茶を飲むか」
一人ひとりのシンプルな選択が、世界を優しく変えていく
一匹の蝶の羽ばたきが、やがて気象にまで影響を及ぼすように……
END